開催趣旨

19世紀後半にWalther Flemmingは染色体を発見した。染色体では、DNAが4種類のヒストンタンパク質によって折り畳まれて“クロマチン”と呼ばれる繊維状の構造を形成している。1974年にクロマチンの基盤構造“ヌクレオソーム”が発見されたが、その機能は長大なゲノムDNAを折り畳むことのみと考えられていた。しかし近年、クロマチン構造が、ゲノムDNAの制御に重要な役割を果たすことが明らかになってきた。本シンポジウムでは、クロマチンによるDNA制御について、最新の知見を含めて紹介する。

プログラム

11:20～11:25	挨拶 公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団　理事長　審良 静男
11:25～11:40	はじめに 東京大学 定量生命科学研究所 クロマチン構造機能研究分野 教授　胡桃坂 仁志
11:40～12:20	単一細胞マルチオミクスによる骨格筋分化制御機構の解明 九州大学 生体防御医学研究所 トランスクリプトミクス分野 教授　大川 恭行
12:20～13:00	乳がんの再発に関わるクロマチン相互作用RNA 公益財団法人がん研究会 がん研究所 がん生物部 部長　斉藤 典子
	～ 昼　食 ～
14:10～14:50	染色体工学技術によるデザイナー細胞・動物の作製と応用 鳥取大学医学部 生命科学科 染色体医工学講座 教授　香月 康宏
14:50～15:30	精子形成過程におけるヒストン-プロタミン置換の追跡 東京大学 定量生命科学研究所 病態発生制御研究分野 教授　岡田 由紀
	～ 休　憩 ～
15:40～16:20	遺伝子発現とクロマチンの生細胞ダイナミクス 東京科学大学 総合研究院 細胞制御工学研究センター 教授　木村 宏
16:20～17:00	クロマチンが遺伝情報をコントロールする仕組み 東京大学 定量生命科学研究所 クロマチン構造機能研究分野 教授　胡桃坂 仁志
17:00～17:10	おわりに 九州大学 生体防御医学研究所 トランスクリプトミクス分野 教授　大川 恭行

セミナー終了後、ロビーにて講師と会場参加者との交流会（名刺交換会）を実施いたします。

応募要領

・参加費： 無　料
・定 員： 会場参加 100名／WEB参加 500名
・申込締切日： 2025年1月10日（金）
※要事前申込み（先着順）
※どちらも定員になり次第、締め切ります

申込方法

下記、申込フォームからお申込みください（定員になり次第、締め切ります）。
携帯電話（フィーチャーフォン・ガラケー）からは正しく動作しない可能性があります。
会場参加申込者には、開催日前に「参加案内」をE-mailにてお送りします。
また、Web参加申込者には、開催日前に「参加方法」をE-mailにてお知らせします。

参加申込

お問い合わせ先

公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団　セミナーW5事務局
sng-2023〔at〕senri-life.or.jp
（↑〔at〕を半角の@に置き換えて送信してください。）