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2月フォーラム(第375回)キンギョのゲノム研究から遺伝病と進化の謎を解く~デメキンはなぜ眼が飛び出ているのか?~

開催日時 2025年2月19日(水) 
18:00〜19:00
※終了後19:00~20:00に懇親会実施(会員のみ参加可)
講師 大森 義裕 先生
広島大学理学部 生物科学科 教授
配信対象 千里ライフサイエンスクラブ会員
(年会費2,000円)
会員以外の皆様にもお申込みいただければ3日間限定で録画配信

講演要旨

 キンギョなどの観賞魚の遺伝子の研究はヒトの病気や生物の進化に興味深い発見をもたらしてくれます。ペットショップなどで見かけるキンギョの祖先は、普通のフナでした。約1000年前の中国でフナから赤くなるよう遺伝子が変異したキンギョが選別され、その後、さらに遺伝子変異が加わってデメキンやランチュウをはじめとした、多様なキンギョの品種が作られました。私たちは、これらの品種の「ゲノム」(すべての遺伝子の総体)を解読する研究を行っています。ゲノムを研究することで、どのような遺伝子に変異が起こるとキンギョの色や形が変わるのか?といった疑問の答えがわかってきます。デメキンの眼が飛びでているのも、遺伝子の変異が原因となっていることがわかりました。また、キンギョ以外の観賞魚であるメダカやニシキゴイについても研究をすすめており、これらのことについても議論したいと思います。

 

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