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1月フォーラム(第352回)徳川家康の関ヶ原・山中合戦勝利の実際

開催日時 2023年1月16日(月) 
15:30~16:30
講師 野村 玄
大阪大学大学院人文学研究科 日本学専攻日本史学講座 准教授
配信対象 千里ライフサイエンスクラブ会員(年会費2,000円)

講演要旨

慶長5 年(1600)の関ヶ原合戦(関ヶ原の戦い)は、周知の歴史的事件です。もはや新たに論ずることはないかのように思われるかもしれません。
しかし、近年、学界では、合戦の詳細をめぐる理解が大きく改められようとしています。関ヶ原合戦(関ヶ原の戦い)という呼称自体、変えるべきだという主張も出てきています。私も、その主張に賛同する者ですが、私は関ヶ原・山中合戦(関ヶ原・山中の戦い)と称してはどうかと考えています。すなわち、天正12 年(1584)の小牧・長久手の戦いのようにです。
単に山中という地名が付加されるのみではありません。地名が2 つ並記されるということは、戦地が2 つあったという理解の明示です。そして、2 つの戦地における戦いの実際の解明は、徳川家康の勝利という事実をめぐる歴史的評価にあたり、新たな要素を付加します。
このたびの講演では、近年の学界における議論をご紹介するとともに、それらに対する私の見解の一端を申し述べます。

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